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​目的

1.森・水・人が育てあう自然環境づくり

2.一人ひとりが個性と役割を尊重される社会環境づくり

私たちが暮らす神奈川県北西部の町、山北町は、面積の90%以上が森林で、人口が1万人程度の小さな町です。

「自分が子供の頃は、この川は魚もよく取れて

うなぎが泳いでて、地域の婦人部がそばを売ってたよ」

「昔は薪や炭焼きや養蚕があったんだ」

「あの頃は杉の苗を背負って

みんなで山を歩いて植えたんだ」

という昔の話を耳にします。

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私たちが思い描く山の姿は「当たり前」のものではなく、政策と産業の移り変わりの中で「作られていくもの」であることを知りました。

 

今や薪の暮らしは石油の暮らしに変わり、茅葺屋根は文化財レベルの「高価なもの」になり、1950年代後半から日本全国の森林の30%超も植林された杉林は、輸入材やプラスチックの普及な どで価格が下落し、手入れをされなくなりました。

手入れされない針葉樹林は根が浅いために、雨とともに土を流してしまいます。

山北町でも、2019年の台風19号で道路の崩壊や寸断、河川氾濫などの災害が発生しました。

また、1920年代後半から大規模に作られたお茶やみかん類の畑も、「生計が立たない」「高齢化で人手がない」「動物による食害がひどくてやっていられない」などの事情で離農が進み、現 在までに山北町で使われていない田畑は約63haにのぼります。(2020年時点)

手入れされない田畑が増えてヤブ化するとともに、広葉樹林という「餌場」を失った野生動物が農産物を食い荒らす。生き物たちと共存できる自然環境が失われています。

だからこそ、私たちは、自然環境と社会環境を

セットで心地いいものにしていくことを目的として活動します。

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